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作曲家・ピアニスト。1953年東京生。国立音楽大学作曲学科卒業。 1983年日本のアバンギャルド・ジャズの中心人物であったギタリスト高柳昌行のアングリーウェイウ゛スにジャズ・ピアニストとして参加、インプロウ゛ァイズド・ミュージックを中心に活動を開始する。
現在はコンポーザー・ピアニストとしてドイツ・日本を拠点に活動。 写真家・荒木経惟氏とのコラボレーション / Arakinema (1995年~)、オペラの作編曲・翻案「Der Kastanienball」(ミュンヘン・オペラ・フェスティバル 2004にて初演) など、新しい試みにも挑戦し続けており、クラシック、ジャズを超越した「現代 で最も個性的なピアニスト」(独「Kieler Nachrichten」紙 )と評される。
2000年にCD「花曲(KAKYOKU)」でヨーロッパ・デビュー。「日本現代音楽の百科事典と称しても過言ではない、ピアノの第一音から始まるその音楽性と緊張感は、このCDを通して崩れることがない」と独フランクフルターアルゲマイネ紙は評し、同紙特選盤に選出される。
現在までに独 WInter& Winter Recordsより14枚のリーダー・アルバムをリリースしている。
2014年、ウィーン楽友協会大ホール ( Musikverein Vienna, Austria)にてウィーンキュンストラー管弦楽団と競演、安田芙充央自身の手になるスコアとピアノの技倆は高い評価を受けた。
2016年より、ベルギーのマルチリード奏者・ヨアヒム・バーデンホルスト、ノルウェーのジャズヴォーカリスト、シセル・ヴェラ・ペテルセン、ベーシスト・井野信義、ヴォーカリスト・Akimuseと共演を重ね、2019年に独 WInter& Winter RecordsよりCD「Forest」をリリース。
映画音楽はリー・カンション監督「Help Me Eros」(第64回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品、トロント国際映画祭ヴァンガード部門正式出品、バンコク国際映画祭特別審査員賞)、日中合作映画「さくらんぼ 母と来た道(桜桃)」(第20回東京国際映画祭正式招待作品)など国内外の映画の音楽を手がけている。
NHK、TV・CM音楽など放送媒体への楽曲提供は、NHK-BSプレミアム「井浦新 アジアハイウェイを行く」(シリーズ 2015年~2016年)のサウンドトラックなど多数。邦人音楽家との共同作業はテノール・錦織健、コントラバス奏者・池松宏、ハープ奏者・早川りさこ等へのアレンジ提供など。プロデューサー、アレンジャーで関わったCDは40枚以上を数える。
1994年よりムラマツ・フルートの刊行する楽譜「Muramatsu Original Series」にフルートとピアノのための楽曲を連載。(2019年時点で通算126曲)
ピアニストとしてはシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、Stanser Musiktage(スイス)、ミュンヘン・オペラ・フェスティバル、シュツットゥガルト室内管弦楽団定期公演などに出演。
2017年、HEINEKEN JAZZALDIA(スペイン・サンセバスチャン)にてスペインの古楽オーケストラ、フォルマ・アンティクァ(Forma Antiqva)と共演、ステファン・ウィンター作のインスタレーション「Poem of a Cell」への楽曲提供を行い、ピアニストとして出演。